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	<description>デザイン×ビジネス×テクノロジー</description>
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		<title>『NYの美大生、決死のアタック。そして意外な返事』 連載 石岡瑛子さんからの個人レッスン – 4</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/388</link>
		<comments>http://abeshoten.jp/archives/388#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 04 Feb 2012 15:18:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[連載「石岡瑛子さんからの個人レッスン」元助手の経験]]></category>

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		<description><![CDATA[帰り支度を済ませた石岡さんは、ハンドバッグに手を伸ばし、イスから立ち上がった。 目の端でタイミングを見極めていた私は、素早く数歩近づく。緊張を隠すように、あくまでも自然に、そしてさりげなく・・・。 「石岡さん、今日は、お疲れさまでした。」 「ええ、作品の説明、ありがとう。」 「あの、申し遅れましたけれども、作品をいままで拝見して、とても尊敬してます。将来、なにかお手伝いする機会があればと思ってます。お金はいりませんので。」 彼女は、まじめな声で答えた。 「わたし、学生のインターンは使わないんですよ。」 あっさり撃沈。そりゃあ、ダメ元でアタックしているけれど、がっくりした。 ここで、この若き美大生の住んでいた「ニューヨーク」という街の流儀を、少し書いておいた方が良いかと思う。 マンハッタンには、ワールド級のデザイナーがウジャウジャ住んでいるのだけれども、有名な事務所は求人情報をまったく表には出さない。だから、学生達は、偶然会えた時には必死で食いついて、インターンとして手伝う機会を経て、晴れて正式に雇われるケースが多い。 だから、この街の美大生達は、ギャラリーやショップのオープニングパーティー情報をキャッチすると、ちょっとだけ着飾り、チャンスとタダ酒を求めて地下鉄に乗って、いそいそと夜の街に出かけて行く。 当時の私は、あちこちに足を突っ込んでいたせいで、学生のくせに、MoMAやメトロポリタン美術館のパーティーの招待状をよく持っていて、そのためだけに安物の蝶ネクタイとタキシードまで一式揃えていたものだ。 そういう場数を踏んでいると、有名人と話す機会に出くわす度、握手を求める手を差し出しながら「I admire your work!」（あなたの作品は最高です！）と、勝手に口が動くようになる。「admire」という言葉は、日本語と完全に一致する言葉がないが、感服・賞賛するという意味で、心の底から好き！という最高の褒め言葉。酒を片手に初対面の他人に遠慮無く話しかけるアメリカ人達を観察していて覚えた。 私が「尊敬しています」と彼女に言ったとき、石岡瑛子という人について、あまり知らなかった。これは正直に書いておく。でも、1時間も二人きりで過ごした後で少し心が通じたような気がしたし、彼女のことをよく知らなかったせいで、素直にこのおばさんと一緒に仕事をしたらきっと楽しそうだとも思った。 尊敬していると言われて嬉しくない有名人がいないことは知っていたから、スラスラ言ったものの、タダ働きでいいので仕事をさせろとまで言ったのは、私の人生で、これが最初で最後となる。 石岡さんは、私の意表を突き、挑戦的な口調で私の目をギロっと見て言った。 「私の『どの』作品が好き？」 顔には、悪戯っぽい笑みが浮かんでいた。後でわかったが、NYは社交上手な軽薄連中が多いから、安易に「尊敬している」と言う輩が現れると、彼女は必ずこうやって聞き返す。 「い～ぃ一番好きなのは、やっぱり…、ドラキュラの真っ赤なドレスですぅね。」 「そうですか。あのコスチュームは好きな人が多いのよ。」 私が知っていたのは、あのドレスだけだったのだ。昔読んだデザイン誌の1ページをドーンと飾っていたから、世間の評価が高いことは容易に想像がついた。 そして、いまにも「二番目は？」と聞かれるに違いないと覚悟を決めていたのに、その人は、私に向かって、嬉しそうに次のようなことを言った。 「いま、ちょうどお金にならないプロジェクトをやっていてね。オペラなの、アムステルダムの。オペラって、びっくりするくらい予算が無くて大変なんですよ。もしかしたら、手伝ってくれれば助かるかもしれない。」 喜んだ私は、大あわてで自分の肩掛けカバンを取りに走り、スタスタ歩いて出口に向かう石岡さんに追いつくと、軽く息を弾ませながら、キンコースでコピーして作った手作り名刺を1枚渡した。 「じゃ、近いうちに電話するわ。ありがとう。」 そう言い残して、石岡瑛子というおばさんは、登場したときと同じように、タクシーに乗って颯爽とソーホーの街に走り去った。 ＝＝＝ つづく ＝＝＝ 連載中の全記事 &#62;&#62;]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>帰り支度を済ませた石岡さんは、ハンドバッグに手を伸ばし、イスから立ち上がった。</p>
<p>目の端でタイミングを見極めていた私は、素早く数歩近づく。緊張を隠すように、あくまでも自然に、そしてさりげなく・・・。</p>
<p>「石岡さん、今日は、お疲れさまでした。」</p>
<p>「ええ、作品の説明、ありがとう。」</p>
<p>「あの、申し遅れましたけれども、作品をいままで拝見して、とても尊敬してます。将来、なにかお手伝いする機会があればと思ってます。お金はいりませんので。」</p>
<p><span id="more-388"></span></p>
<p>彼女は、まじめな声で答えた。</p>
<p>「わたし、学生のインターンは使わないんですよ。」</p>
<p>あっさり撃沈。そりゃあ、ダメ元でアタックしているけれど、がっくりした。</p>
<p>ここで、この若き美大生の住んでいた「ニューヨーク」という街の流儀を、少し書いておいた方が良いかと思う。</p>
<p>マンハッタンには、ワールド級のデザイナーがウジャウジャ住んでいるのだけれども、有名な事務所は求人情報をまったく表には出さない。だから、学生達は、偶然会えた時には必死で食いついて、インターンとして手伝う機会を経て、晴れて正式に雇われるケースが多い。</p>
<p>だから、この街の美大生達は、ギャラリーやショップのオープニングパーティー情報をキャッチすると、ちょっとだけ着飾り、チャンスとタダ酒を求めて地下鉄に乗って、いそいそと夜の街に出かけて行く。</p>
<p>当時の私は、あちこちに足を突っ込んでいたせいで、学生のくせに、MoMAやメトロポリタン美術館のパーティーの招待状をよく持っていて、そのためだけに安物の蝶ネクタイとタキシードまで一式揃えていたものだ。</p>
<p>そういう場数を踏んでいると、有名人と話す機会に出くわす度、握手を求める手を差し出しながら「I admire your work!」（あなたの作品は最高です！）と、勝手に口が動くようになる。「admire」という言葉は、日本語と完全に一致する言葉がないが、感服・賞賛するという意味で、心の底から好き！という最高の褒め言葉。酒を片手に初対面の他人に遠慮無く話しかけるアメリカ人達を観察していて覚えた。</p>
<p>私が「尊敬しています」と彼女に言ったとき、石岡瑛子という人について、あまり知らなかった。これは正直に書いておく。でも、1時間も二人きりで過ごした後で少し心が通じたような気がしたし、彼女のことをよく知らなかったせいで、素直にこのおばさんと一緒に仕事をしたらきっと楽しそうだとも思った。</p>
<p>尊敬していると言われて嬉しくない有名人がいないことは知っていたから、スラスラ言ったものの、タダ働きでいいので仕事をさせろとまで言ったのは、私の人生で、これが最初で最後となる。</p>
<p>石岡さんは、私の意表を突き、挑戦的な口調で私の目をギロっと見て言った。</p>
<p>「私の『どの』作品が好き？」</p>
<p>顔には、悪戯っぽい笑みが浮かんでいた。後でわかったが、NYは社交上手な軽薄連中が多いから、安易に「尊敬している」と言う輩が現れると、彼女は必ずこうやって聞き返す。</p>
<p>「い～ぃ一番好きなのは、やっぱり…、ドラキュラの真っ赤なドレスですぅね。」</p>
<p>「そうですか。あのコスチュームは好きな人が多いのよ。」</p>
<p>私が知っていたのは、あのドレスだけだったのだ。昔読んだデザイン誌の1ページをドーンと飾っていたから、世間の評価が高いことは容易に想像がついた。</p>
<p>そして、いまにも「二番目は？」と聞かれるに違いないと覚悟を決めていたのに、その人は、私に向かって、嬉しそうに次のようなことを言った。</p>
<p>「いま、ちょうどお金にならないプロジェクトをやっていてね。オペラなの、アムステルダムの。オペラって、びっくりするくらい予算が無くて大変なんですよ。もしかしたら、手伝ってくれれば助かるかもしれない。」</p>
<p>喜んだ私は、大あわてで自分の肩掛けカバンを取りに走り、スタスタ歩いて出口に向かう石岡さんに追いつくと、軽く息を弾ませながら、キンコースでコピーして作った手作り名刺を1枚渡した。</p>
<p>「じゃ、近いうちに電話するわ。ありがとう。」</p>
<p>そう言い残して、石岡瑛子というおばさんは、登場したときと同じように、タクシーに乗って颯爽とソーホーの街に走り去った。</p>
<p>＝＝＝ つづく ＝＝＝</p>
<p><a href="/archives/category/eikoishioka-lesson">連載中の全記事 &gt;&gt;</a></p>
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		<title>『「アカデミー賞」と檻の中。助手としての初仕事』 連載 石岡瑛子さんからの個人レッスン – 3</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/365</link>
		<comments>http://abeshoten.jp/archives/365#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 01 Feb 2012 04:16:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[連載「石岡瑛子さんからの個人レッスン」元助手の経験]]></category>

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		<description><![CDATA[石岡瑛子という怖そうなおばさんと美大生の私は、二人きりで、ソーホーの広いギャラリーに取り残されていた。 デザインコンペのスポンサーである偉いおじさん達は、彼女の希望で別室に追いやられることになり、主催者の海老原嘉子さんは、 「こちら、工業デザインを勉強してる優秀な学生の阿部くん。彼が作品の説明するから」 と、ハードルを上げるセリフを言い残し、彼らの相手をするために一緒に出て行ってしまった。 「そう。よろしく」 黒いイッセイ・ミヤケを全身にまとった石岡さんは、端的な言葉でそう言うと、私の眼をじっと見つめて、古風な赤い口紅を塗った唇と少し濃いめの化粧で社交的な笑顔を見せ、片手を差し出した。 私が、あわててつかんだその手は、意外にも小さくて、繊細な女性のものだった。 石岡さんの古い友達である海老原さんから、「瑛子はプロダクトデザインのことはよく分からないだろうから、阿部くん、説明してあげてよ」と事前に頼まれてはいた。 もちろん、「アカデミー賞」と二人きりで、檻に閉じ込められるとは聞いていない。 でも、私は認めなければならない。偉そうなおじさん達が、寂しげな顔で全員追い出されるのを眺めていたら、一番若い自分だけ残っても良いという展開に、ちょっと優越感も感じていたことを。 NYの美大生にとって、「この間、すごい有名人と会ってさ」という自慢話は、自分の格を上げる重要なネタなのだ。 アートギャラリーが建ち並ぶソーホー地区らしい、高い天井に白い壁の、大きなスペース。この日はギャラリーは休みで、かわりに各国の学生から届いたプレゼンボードが床置きで立てかけられている。そこに、たった二人だけだから、静かなものだ。ときおり、ギャラリーの前の道を車が通り、人が歩いて行くのが、ガラス越しに見える。 石岡さんはすでに、胸の前で腕を組んでウロウロしていた。ずらっと並ぶ100点ほどのデザインボードを前に、始める気まんまんのようだ。有名な人だから、きっと早く済ませて帰りたいのだろう。 私は、審査用紙が挟まったクリップボードを手に、審査番号「1番」のパネルへと、彼女を礼儀正しく、精一杯の機敏な動作でお連れした。 プロダクトデザイン界を代表して、石岡さんの説明係をおおせつかったから、一流の解説をしようと必死だったけれども、なにしろ、学生の作った下手くそなプレゼンばかりだし、ヨーロッパの美大からの出品も多くて英語が意味不明。ちょっと読んだぐらいでは何がデザインの売りなのか、さっぱり検討がつかない。 そんな焦りに気づいてない彼女は、「このデザインは何が特長なんですか？」とか「この部分はどんな機能なの？」と容赦無く聞いてくる。石岡さんは、私の薄い説明にも真剣に耳を傾けてくれている。すべての作品を丁寧に理解してから選ぼうとしている様子がうかがえたので、私も一緒にプレゼンの内容をできるだけ理解しようと努めた。 学生が授業の課題としてあわてて出品した低レベルなものも多かった。「ハサミなのに何も切れない」という、ジョークのようなデザインもあって、きっとこの偉い人は機嫌を悪くするに違いないとビクビクしていた。 ところが、である。 彼女は、そういうデザインに遭遇するたび、可愛らしく、クスクス笑っている。 私は、だんだん安心して、調子に乗りはじめた。 「いやー、これはひどいですね、石岡さん」 「救いようが無いわね、ふふふふふ」 こんな調子で、二人きりでたっぷり1時間をかけて、石岡審査員が選ぶ作品は決まった。 彼女が入選マークを貼った作品たちは、他の有名なプロダクトデザイナー達が選んだものとは、まったく違っていた。 まじめな私は「まずい、オレの解説が悪かったか？」と罪悪感を感じる一方で、「この人、ほんとにデザインのことわかってるのかなぁ」と疑問も感じていた。 何しろこの時点では、このちょっと変わった眼を持つ巨匠のことを、よく知らないのだから仕方あるまい。有名な人というのは、予備知識なしでいきなり会うと、私たちと大差の無い一人の人間にすぎない。 私は、審査が終わる頃には「意外に話のわかる面白いおばさんじゃないか」と思っていた。有名人だという話なのに、こんな地味な学生コンペを真剣に審査しているところは、ちょっと不器用でマジメな人のようだと、親しみを持った。 いま思うと、これが石岡さんの助手としての、最初の仕事だったのである。 登場したときとは打って変わり、スポンサーのおじさま達と礼儀正しく、楽しげに談笑した石岡さんは、帰り支度を始めていた。 その姿を、冷静を装った表情で見つめる、ひとりの若いデザイン学生。 彼は、最初のセリフを、頭の中で、繰り返し繰り返し、リハーサルしていた。 ＝＝＝ つづく ＝＝＝ 連載中の全記事 &#62;&#62;]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>石岡瑛子という怖そうなおばさんと美大生の私は、二人きりで、ソーホーの広いギャラリーに取り残されていた。</p>
<p>デザインコンペのスポンサーである偉いおじさん達は、彼女の希望で別室に追いやられることになり、主催者の海老原嘉子さんは、</p>
<p>「こちら、工業デザインを勉強してる優秀な学生の阿部くん。彼が作品の説明するから」</p>
<p>と、ハードルを上げるセリフを言い残し、彼らの相手をするために一緒に出て行ってしまった。</p>
<p>「そう。よろしく」</p>
<p>黒いイッセイ・ミヤケを全身にまとった石岡さんは、端的な言葉でそう言うと、私の眼をじっと見つめて、古風な赤い口紅を塗った唇と少し濃いめの化粧で社交的な笑顔を見せ、片手を差し出した。</p>
<p>私が、あわててつかんだその手は、意外にも小さくて、繊細な女性のものだった。</p>
<p><span id="more-365"></span></p>
<p>石岡さんの古い友達である海老原さんから、「瑛子はプロダクトデザインのことはよく分からないだろうから、阿部くん、説明してあげてよ」と事前に頼まれてはいた。</p>
<p>もちろん、「アカデミー賞」と二人きりで、檻に閉じ込められるとは聞いていない。</p>
<p>でも、私は認めなければならない。偉そうなおじさん達が、寂しげな顔で全員追い出されるのを眺めていたら、一番若い自分だけ残っても良いという展開に、ちょっと優越感も感じていたことを。</p>
<p>NYの美大生にとって、「この間、すごい有名人と会ってさ」という自慢話は、自分の格を上げる重要なネタなのだ。</p>
<p>アートギャラリーが建ち並ぶソーホー地区らしい、高い天井に白い壁の、大きなスペース。この日はギャラリーは休みで、かわりに各国の学生から届いたプレゼンボードが床置きで立てかけられている。そこに、たった二人だけだから、静かなものだ。ときおり、ギャラリーの前の道を車が通り、人が歩いて行くのが、ガラス越しに見える。</p>
<p>石岡さんはすでに、胸の前で腕を組んでウロウロしていた。ずらっと並ぶ100点ほどのデザインボードを前に、始める気まんまんのようだ。有名な人だから、きっと早く済ませて帰りたいのだろう。</p>
<p>私は、審査用紙が挟まったクリップボードを手に、審査番号「1番」のパネルへと、彼女を礼儀正しく、精一杯の機敏な動作でお連れした。</p>
<p>プロダクトデザイン界を代表して、石岡さんの説明係をおおせつかったから、一流の解説をしようと必死だったけれども、なにしろ、学生の作った下手くそなプレゼンばかりだし、ヨーロッパの美大からの出品も多くて英語が意味不明。ちょっと読んだぐらいでは何がデザインの売りなのか、さっぱり検討がつかない。</p>
<p>そんな焦りに気づいてない彼女は、「このデザインは何が特長なんですか？」とか「この部分はどんな機能なの？」と容赦無く聞いてくる。石岡さんは、私の薄い説明にも真剣に耳を傾けてくれている。すべての作品を丁寧に理解してから選ぼうとしている様子がうかがえたので、私も一緒にプレゼンの内容をできるだけ理解しようと努めた。</p>
<p>学生が授業の課題としてあわてて出品した低レベルなものも多かった。「ハサミなのに何も切れない」という、ジョークのようなデザインもあって、きっとこの偉い人は機嫌を悪くするに違いないとビクビクしていた。</p>
<p>ところが、である。</p>
<p>彼女は、そういうデザインに遭遇するたび、可愛らしく、クスクス笑っている。</p>
<p>私は、だんだん安心して、調子に乗りはじめた。</p>
<p>「いやー、これはひどいですね、石岡さん」</p>
<p>「救いようが無いわね、ふふふふふ」</p>
<p>こんな調子で、二人きりでたっぷり1時間をかけて、石岡審査員が選ぶ作品は決まった。</p>
<p>彼女が入選マークを貼った作品たちは、他の有名なプロダクトデザイナー達が選んだものとは、まったく違っていた。</p>
<p>まじめな私は「まずい、オレの解説が悪かったか？」と罪悪感を感じる一方で、「この人、ほんとにデザインのことわかってるのかなぁ」と疑問も感じていた。</p>
<p>何しろこの時点では、このちょっと変わった眼を持つ巨匠のことを、よく知らないのだから仕方あるまい。有名な人というのは、予備知識なしでいきなり会うと、私たちと大差の無い一人の人間にすぎない。</p>
<p>私は、審査が終わる頃には「意外に話のわかる面白いおばさんじゃないか」と思っていた。有名人だという話なのに、こんな地味な学生コンペを真剣に審査しているところは、ちょっと不器用でマジメな人のようだと、親しみを持った。</p>
<p>いま思うと、これが石岡さんの助手としての、最初の仕事だったのである。</p>
<p>登場したときとは打って変わり、スポンサーのおじさま達と礼儀正しく、楽しげに談笑した石岡さんは、帰り支度を始めていた。</p>
<p>その姿を、冷静を装った表情で見つめる、ひとりの若いデザイン学生。</p>
<p>彼は、最初のセリフを、頭の中で、繰り返し繰り返し、リハーサルしていた。</p>
<p>＝＝＝ つづく ＝＝＝</p>
<p><a href="/archives/category/eikoishioka-lesson">連載中の全記事 &gt;&gt;</a></p>
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		<title>『イエローキャブから現れた猛獣。石岡さんに初めて会った日』 連載 石岡瑛子さんからの個人レッスン &#8211; 2</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/353</link>
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		<pubDate>Mon, 30 Jan 2012 13:33:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[連載「石岡瑛子さんからの個人レッスン」元助手の経験]]></category>

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		<description><![CDATA[十五年以上も前の、あの日のこと。そこから書き始めようと思う。 当時、私は、ニューヨークの美大で勉強しながら、ソーホーの南端にあるデザインギャラリーのオーナー・海老原嘉子さんのところに頻繁に出入りしていた。NYに来た日本の著名デザイナーが必ず顔を出しに寄るという、デザイン界の生き字引のようなエネルギッシュな女性だ。 インターネットが流行しはじめたばかりの1996年頃、趣味で始めた美術館やデザイン系ショップを紹介するウェブサイトを見つけてくれて、「そのエネルギーをうちで使わない？」と声をかけられた。それ以来、彼女のデザイン財団を手伝って次から次へと有名な人に会ったり、日本のデザイン雑誌に書かせてもらったりと、大興奮の経験をさせてもらっていた。 石岡さんと初めて出会うことになるあの日は、刃物のデザインを競う、学生向け国際デザインコンペの審査会スタッフとして会場にいた。 自分もデザイン学生のくせに、出品する方には興味は無く、好きこのんで裏方として参加するところは、ませた美大生だったと言わざるをえない。 海老原さんの人脈で集まった審査員は、タッカー・ヴィーマイスター、カリム・ラシッド、エリック・チャンという、工業デザインを学ぶ学生には憧れの、超一流どころの勢揃いである。まさしく専攻がそれだった私は、神様達が作品を吟味する姿を、デザイン雑誌でも見ている気分で眺めていた。・・・いかにも日本人らしく、おびえながら端っこの方で、ですけれども。 さて、そのスターデザイナーの一団が去った後、1人だけ、まだ来ていない審査員がいた。 スケジュールが合わなかったのか、それとも、他の審査員達と顔を合わせたくなかったのか、審査員の中で唯一の日本人だった石岡という名の女性だけは、なぜか、独りで審査をすることになっていた。 その人のことは、ほとんど知らなかった。 高校生だった頃、父が買ってきた「AXIS」という日本のデザイン雑誌に、映画「ドラキュラ」の真っ赤なドレスの写真が載っていた。キレイだなぁと思ったことは記憶に残っていて、海外で活動するファッションデザイナーだろうというくらいの認識だった。 海老原さんにとっては気心知れた古い友達らしく、カジュアルに「えいこ、えいこ」と呼ぶ仲のようで、アカデミー賞を受賞していて、ちょっと気難しい人だと教わった。 そうこうしていると、会場だったギャラリーのガラスドアの向こうの道路に、まばゆい山吹色のタクシーが一台とまるのが見えた。 誰かが「あ、いらっしゃったようですよ」と声を出す。その有名人の姿を見ようと、落ち着かない様子で、今か今かと待っていたスポンサー企業のおじさま達一同は、一斉に入り口の方を向く。 タクシーの黄色いドアを押しあけ、機敏な動きで中から現れたのは、小柄な、全身真っ黒の「クマ」だった。 巨大なサングラスをかけ、肩に小さなツノがあるプリーツ・プリーズの上着をまとい、足元まであるロングスカートという出で立ち。パーマがかかったチリチリの髪型も大迫力で、何も知らない他人が見てもタダモノではないということくらいは察するであろうオーラを漂わせていた。 ガラス張りのドアを開けて、中に入ってきた彼女は、待ち受けるスポンサー企業のおじさん達の一団を見て笑顔でお辞儀をするや、スタスタと海老原さんの方に歩み寄り、サングラスをかけたまま小声で話し始めた。漏れてくる声は、あきらかにイライラしている。会場に冷たい空気が流れ、一同、呆然としてその様子を見守っている。 判決。審査に集中できないので、「全員締め出し」をご希望である。 見た目どおりの、おっそろしい、おばさんだ。 ＝＝＝ つづく ＝＝＝ 連載中の全記事 &#62;&#62;]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>十五年以上も前の、あの日のこと。そこから書き始めようと思う。</p>
<p>当時、私は、ニューヨークの美大で勉強しながら、ソーホーの南端にあるデザインギャラリーのオーナー・海老原嘉子さんのところに頻繁に出入りしていた。NYに来た日本の著名デザイナーが必ず顔を出しに寄るという、デザイン界の生き字引のようなエネルギッシュな女性だ。</p>
<p>インターネットが流行しはじめたばかりの1996年頃、趣味で始めた美術館やデザイン系ショップを紹介するウェブサイトを見つけてくれて、「そのエネルギーをうちで使わない？」と声をかけられた。それ以来、彼女のデザイン財団を手伝って次から次へと有名な人に会ったり、日本のデザイン雑誌に書かせてもらったりと、大興奮の経験をさせてもらっていた。</p>
<p>石岡さんと初めて出会うことになるあの日は、刃物のデザインを競う、学生向け国際デザインコンペの審査会スタッフとして会場にいた。</p>
<p><span id="more-353"></span></p>
<p>自分もデザイン学生のくせに、出品する方には興味は無く、好きこのんで裏方として参加するところは、ませた美大生だったと言わざるをえない。</p>
<p>海老原さんの人脈で集まった審査員は、タッカー・ヴィーマイスター、カリム・ラシッド、エリック・チャンという、工業デザインを学ぶ学生には憧れの、超一流どころの勢揃いである。まさしく専攻がそれだった私は、神様達が作品を吟味する姿を、デザイン雑誌でも見ている気分で眺めていた。・・・いかにも日本人らしく、おびえながら端っこの方で、ですけれども。</p>
<p>さて、そのスターデザイナーの一団が去った後、1人だけ、まだ来ていない審査員がいた。</p>
<p>スケジュールが合わなかったのか、それとも、他の審査員達と顔を合わせたくなかったのか、審査員の中で唯一の日本人だった石岡という名の女性だけは、なぜか、独りで審査をすることになっていた。</p>
<p>その人のことは、ほとんど知らなかった。</p>
<p>高校生だった頃、父が買ってきた「AXIS」という日本のデザイン雑誌に、映画「ドラキュラ」の真っ赤なドレスの写真が載っていた。キレイだなぁと思ったことは記憶に残っていて、海外で活動するファッションデザイナーだろうというくらいの認識だった。</p>
<p>海老原さんにとっては気心知れた古い友達らしく、カジュアルに「えいこ、えいこ」と呼ぶ仲のようで、アカデミー賞を受賞していて、ちょっと気難しい人だと教わった。</p>
<p>そうこうしていると、会場だったギャラリーのガラスドアの向こうの道路に、まばゆい山吹色のタクシーが一台とまるのが見えた。</p>
<p>誰かが「あ、いらっしゃったようですよ」と声を出す。その有名人の姿を見ようと、落ち着かない様子で、今か今かと待っていたスポンサー企業のおじさま達一同は、一斉に入り口の方を向く。</p>
<p>タクシーの黄色いドアを押しあけ、機敏な動きで中から現れたのは、小柄な、全身真っ黒の「クマ」だった。</p>
<p>巨大なサングラスをかけ、肩に小さなツノがあるプリーツ・プリーズの上着をまとい、足元まであるロングスカートという出で立ち。パーマがかかったチリチリの髪型も大迫力で、何も知らない他人が見てもタダモノではないということくらいは察するであろうオーラを漂わせていた。</p>
<p>ガラス張りのドアを開けて、中に入ってきた彼女は、待ち受けるスポンサー企業のおじさん達の一団を見て笑顔でお辞儀をするや、スタスタと海老原さんの方に歩み寄り、サングラスをかけたまま小声で話し始めた。漏れてくる声は、あきらかにイライラしている。会場に冷たい空気が流れ、一同、呆然としてその様子を見守っている。</p>
<p>判決。審査に集中できないので、「全員締め出し」をご希望である。</p>
<p>見た目どおりの、おっそろしい、おばさんだ。</p>
<p>＝＝＝ つづく ＝＝＝</p>
<p><a href="/archives/category/eikoishioka-lesson">連載中の全記事 &gt;&gt;</a></p>
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		<title>連載「石岡瑛子さんからの個人レッスン」〜 助手をやった若者の体験から-1</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/335</link>
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		<pubDate>Sun, 29 Jan 2012 15:22:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[連載「石岡瑛子さんからの個人レッスン」元助手の経験]]></category>

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		<description><![CDATA[NHKのドキュメント番組『プロフェッショナル』に、アカデミー賞を受賞した石岡瑛子さんのマンハッタンの仕事場が映って、「あれっ？」と驚いた。 広大なセントラルパークを見下ろす、黒光りする尖った高層ビル。カーネギーホールの隣に立つ超高級マンションの70階という絶景。あの番組を観た人には、単に、見慣れたNYの光景だったでしょう。 なぜビックリしたか。 いまから15年ほど前のこと。あそこは、当時助手をしていた私が一度も入れてもらえなかった、謎の自宅兼仕事場だったからだ。そこに、テレビカメラが入っている・・・。それに、公の場に登場するときは、ふさふさした巨大な黒髪がトレードマークだった彼女は、なぜか、頭にスカーフをかぶっていた。 その番組を観た翌年。彼女の死を突然知ったのは、2012年1月27日の朝。 ソファで目が覚め、毛布を被ったまま朝日新聞のサイトを読んでいたら、見慣れた漢字４文字が眼に入って、背筋が凍った。 亡くなってから1週間近くが経っている。しばらくご無沙汰していたせいもあるが、癌で去年から日本に戻って来ていたということも初めて知ったし、葬儀も近親者だけで行ったと聞いた。 鋭く厳しい仕事人としての自分のイメージを維持することにこだわる人だった。プライベートな緩い部分は公の場では、ほとんど見せなかったから、石岡さんらしい去り方とも言えるかもしれない。 石岡さんと出会った当時の私は、ニューヨークのプラット・インスティテュートという美大で、工業デザインを勉強している学生。二十歳くらいだったろうか。 その若造が、ある日突然、アカデミー賞をとった彼女の助手をすることになった。 伝統的な日本の芸能・工芸の世界で働き始める若者は、最初は親方の身の回りの世話をさせられる。ヨーロッパで指揮者を目指す音楽家の卵も、巨匠の鞄持ちをする日々の中で、師匠がどのように人と接し、生活の中で大舞台へと準備を整えるのか眼にすることによって、仕事人としての生き様を学ぶという。 私が、石岡さんの手伝いをする中で頭に刷り込まれたことの多くは、作品の作り方ではなく、仕事人としての生き様だった。彼女に関する予備知識がほとんど無いというのに助手を始めたから、彼女のことを「すごい有名人」という色眼鏡で見ていなかったせいもある。 ほとんどの他人が目にすることができるのは、「作品」という結果だけだ。クリエーターというのは作品で評価される仕事だから、当然と言えば当然のことだけれども、作品の姿は、言うなれば、エベレストの頂上を撮った1枚の写真。 若きクリエーター達が学ぶべき作品づくりの本質は、派手でかっこいい頂上ではなく、そのはるか下にある「地味な毎日」の方にあると石岡さんは教えてくれた。 これから私が、10回ほどにわけて書いていくのは、マンハッタンで助手をした約2年の間に見たことや、石岡さんから聞いたこと。そして、私が帰国してからも突然かかってくるピンチヒッター要請の電話のこと。「大家さん」としての石岡さんのことも少々。 プライベートな側面は、親しい人以外には見せなかった彼女が、亡くなる前にテレビに出たところをみると、働く生の姿を若い人に見せておこうという心境になったのかと思う。そこで、彼女に怒られない程度に、私が個人的に経験した彼女の手伝いのことを、この機会に書くことにした。 デザイン業界では「鬼のように厳しい」仕事人として知られる石岡さん。 でも、私の知っている石岡さんは鬼じゃなかった。いつも優しくしてくれた、笑顔で乙女な「瑛子さん」の方を書きたいと思います。 ＝＝＝ つづく ＝＝＝ 連載中の全記事 &#62;&#62;]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>NHKのドキュメント番組『プロフェッショナル』に、アカデミー賞を受賞した石岡瑛子さんのマンハッタンの仕事場が映って、「あれっ？」と驚いた。</p>
<p>広大なセントラルパークを見下ろす、黒光りする尖った高層ビル。カーネギーホールの隣に立つ超高級マンションの70階という絶景。あの番組を観た人には、単に、見慣れたNYの光景だったでしょう。</p>
<p>なぜビックリしたか。</p>
<p>いまから15年ほど前のこと。あそこは、当時助手をしていた私が一度も入れてもらえなかった、謎の自宅兼仕事場だったからだ。そこに、テレビカメラが入っている・・・。それに、公の場に登場するときは、ふさふさした巨大な黒髪がトレードマークだった彼女は、なぜか、頭にスカーフをかぶっていた。</p>
<p><span id="more-335"></span></p>
<p>その番組を観た翌年。彼女の死を突然知ったのは、2012年1月27日の朝。</p>
<p>ソファで目が覚め、毛布を被ったまま朝日新聞のサイトを読んでいたら、見慣れた漢字４文字が眼に入って、背筋が凍った。</p>
<p>亡くなってから1週間近くが経っている。しばらくご無沙汰していたせいもあるが、癌で去年から日本に戻って来ていたということも初めて知ったし、葬儀も近親者だけで行ったと聞いた。</p>
<p>鋭く厳しい仕事人としての自分のイメージを維持することにこだわる人だった。プライベートな緩い部分は公の場では、ほとんど見せなかったから、石岡さんらしい去り方とも言えるかもしれない。</p>
<p>石岡さんと出会った当時の私は、ニューヨークのプラット・インスティテュートという美大で、工業デザインを勉強している学生。二十歳くらいだったろうか。</p>
<p>その若造が、ある日突然、アカデミー賞をとった彼女の助手をすることになった。</p>
<p>伝統的な日本の芸能・工芸の世界で働き始める若者は、最初は親方の身の回りの世話をさせられる。ヨーロッパで指揮者を目指す音楽家の卵も、巨匠の鞄持ちをする日々の中で、師匠がどのように人と接し、生活の中で大舞台へと準備を整えるのか眼にすることによって、仕事人としての生き様を学ぶという。</p>
<p>私が、石岡さんの手伝いをする中で頭に刷り込まれたことの多くは、作品の作り方ではなく、仕事人としての生き様だった。彼女に関する予備知識がほとんど無いというのに助手を始めたから、彼女のことを「すごい有名人」という色眼鏡で見ていなかったせいもある。</p>
<p>ほとんどの他人が目にすることができるのは、「作品」という結果だけだ。クリエーターというのは作品で評価される仕事だから、当然と言えば当然のことだけれども、作品の姿は、言うなれば、エベレストの頂上を撮った1枚の写真。</p>
<p>若きクリエーター達が学ぶべき作品づくりの本質は、派手でかっこいい頂上ではなく、そのはるか下にある「地味な毎日」の方にあると石岡さんは教えてくれた。</p>
<p>これから私が、10回ほどにわけて書いていくのは、マンハッタンで助手をした約2年の間に見たことや、石岡さんから聞いたこと。そして、私が帰国してからも突然かかってくるピンチヒッター要請の電話のこと。「大家さん」としての石岡さんのことも少々。</p>
<p>プライベートな側面は、親しい人以外には見せなかった彼女が、亡くなる前にテレビに出たところをみると、働く生の姿を若い人に見せておこうという心境になったのかと思う。そこで、彼女に怒られない程度に、私が個人的に経験した彼女の手伝いのことを、この機会に書くことにした。</p>
<p>デザイン業界では「鬼のように厳しい」仕事人として知られる石岡さん。</p>
<p>でも、私の知っている石岡さんは鬼じゃなかった。いつも優しくしてくれた、笑顔で乙女な「瑛子さん」の方を書きたいと思います。</p>
<p>＝＝＝ つづく ＝＝＝</p>
<p><a href="/archives/category/eikoishioka-lesson">連載中の全記事 &gt;&gt;</a></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>Looking for &#8220;LifeAidKit&#8221; Beta Testers / ベータテストのボランティアさま募集</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/307</link>
		<comments>http://abeshoten.jp/archives/307#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 18 Jul 2011 10:24:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[リアルタイム連載「iPhoneアプリを海外アウトソース」]]></category>

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		<description><![CDATA[Please participate in this &#8220;better life&#8221; test! I&#8217;m releasing the iPhone App &#8220;LifeAidKit&#8221; in August 2011 to Apple&#8217;s AppStore. The LifeAidKit app will let you clearly see how much time is left of your life, as well as your parents&#8217; and family members&#8217; to make your life more fulfilling and meaningful. That is rather easy [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h3><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/splash.jpg"></a>Please participate in this &#8220;better life&#8221; test!</h3>
<p>I&#8217;m releasing the iPhone App &#8220;LifeAidKit&#8221; in August 2011 to Apple&#8217;s AppStore.</p>
<p>The LifeAidKit app will let you clearly see how much time is left of your life, as well as your parents&#8217; and family members&#8217; to make your life more fulfilling and meaningful. That is rather easy to say, but difficult to act upon. So, the app will also give you simple to do lists to set goals for each person. You can also contact people you care, directly from this app to call, send emails to say hi.</p>
<p>Prior to the official release, I&#8217;d like to send out a beta version of the app to get your opinions and find possible bugs. I haven&#8217;t decided the price of the app, but I&#8217;d like to guarantee a free copy for all beta testers. If you are interested, please let me know from the form below. The app will be sold worldwide, is in English. The beta version of the app will be delivered to you via email to install on your device. Thanks a lot!</p>
<p><span id="more-307"></span></p>
<h3>「濃密な人生」テストへのお誘い</h3>
<p>ブログでご覧の皆さまはご存じかと思いますが、「LifeAidKit」という名前のiPhoneアプリを、2011年8月にAppleのAppStoreで販売開始予定です。</p>
<p>LifeAidKitは、あなたの余命を目に見えるように表示するだけでなく、家族や、あなたよりも確実に先にこの世を去る父・母と比較して、手遅れになる前に残りの人生の充実度を高める目的でデザインしました。各人ごとにシンプルなToDoリストで達成目標を書くことができ、最近音沙汰している大切な人へアプリ内から電話やメールを送ることで、行動に繋げることもできます。</p>
<p>さて、シンプルなアプリではあるものの、今月末〜8月始め頃に、ベータ版を希望者に配布してテストを行います。つきましては、まずはこの場で、テストに参加してご意見やバグをお知らせくださる方を募集します。アプリの価格はまだ決まっていませんが、有料になった場合には無料で差し上げるなどなど、便宜を図らせて頂きます。ソフトは英語版のみですが、世界各国向けのため簡単な英語なので心配ご無用！テスト版のアプリは、メールでお届けして、ご自分でインストールできます。</p>
<p><!--more--></p>
<h3>How to Participate / 参加手順</h3>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/iPhoneUDID2.jpg"><img title="iPhoneUDID2" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/iPhoneUDID2.jpg" alt="" width="613" height="235" /></a></p>
<p>Apple strictly controls any distribution outside of their AppStore, therefore I need your iOS device&#8217;s &#8220;UDID&#8221; code to let you install the app.</p>
<p>Please follow these steps: Connect your device to your PC. Then open up the iTunes software, and navigate to Sync settings of your device. When you simply click on the uninviting text that says &#8220;Serial Number,&#8221; your UDID appears out of nowhere. Without selecting any particular letters, just go to Edit &gt; Copy. That&#8217;ll save the code to the clipboard. Paste it to the form below to apply.</p>
<p>If you want to get the UDID directly in the iPhone, install <a href="http://itunes.apple.com/app/udid-sender/id306603975?mt=8">this app</a>.</p>
<p>Appleは発売前のアプリの配布を厳しく制限しているため、ベータ版のLifeAidKit を使うには、お手持ちのiOS機材（iPhone、iPod Touch、iPad）の「UDID」という固有識別コードを教えてください。機材をパソコンにつなぎ、iTuneでシンクロ設定画面を開きます。「シリアル番号」と書いてある文字の部分を一度クリックすると、「識別子（UDID）」が現れます。この状態で特にテキストを選択しないまま「編集 &gt; コピー」をするとUDIDがコピーされますので、下のフォームにペーストしてください。</p>
<p>PCに接続せずにUDIDを取得するiPhoneアプリもあります。<a href="http://itunes.apple.com/app/udid-sender/id306603975?mt=8">こちら &gt;</a></p>
<h3>Application Form / 参加応募フォーム</h3>
[contact-form]
<h3><img title="person" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/person.jpg" alt="" width="320" height="480" /></h3>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/home.jpg"><img title="home" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/home.jpg" alt="" width="320" height="480" /></a></p>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/splash.jpg"><img title="splash" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/splash.jpg" alt="" width="320" height="480" /></a></p>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/splash.jpg"></a></p>
]]></content:encoded>
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		<title>妄想から生まれたアプリに初めて触る 〜 最初の実機テスト版、インドから届く</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/281</link>
		<comments>http://abeshoten.jp/archives/281#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 15 Jul 2011 06:05:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[リアルタイム連載「iPhoneアプリを海外アウトソース」]]></category>

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		<description><![CDATA[正式発注から丸3週間になろうという昨夜、インドからテスト版アプリが送られてきた。 これが、自分のiPhoneにインストールしてチェックできる一番最初のバージョンだ。デザイン画にすぎなかったアプリに、文字通り指で触れる、感動の瞬間である。 初めて仕事を頼んだ相手なので、最初のラフ版の出来がどうかで、先行きがある程度想像できる。半分楽しみでもあり不安でもある複雑な心境だ。送られてきたのが夜遅かったこともあり、また、見るのが微妙に恐ろしかったりもして、翌朝にインストールすることにした。 開発途中のiPhoneアプリは、自由に配布するのは技術的に制限されている。Appleを介さない販売を禁止するためのルールだ。そこで、どうやってiPhoneの実機でのテストや、公にベータテストをするかを簡単に説明したい。 まず、テストに使いたいiPhoneに割り当てられている「UDID」という固有シリアル番号をAppleの開発者サイトで登録する。「Mobile Provisioning File」という証明ファイルを発行できるようになるので、開発途中版のアプリ本体と一緒に、テストを頼みたい相手にメールで送る。基本的にはこれだけのことだが、Appleとの手続きが初心者には複雑なので、今回は慣れているTechAhead社の連中に頼んだ。 届いたこの2つのファイルを、パソコンのiTuneにドラッグ＆ドロップしてから、iPhoneとシンクロ。すると、画面にアイコンが出現する。アイコン画像をまだ開発チームに渡していないので、のっぺらぼう状態（右）。アプリ名も発注時の仮称「LifeMeter」のままだが、このあたりは、まとめて変更依頼を出して変えてもらおう。 起動してみると、意外にも普通に動いているではないか。人の寿命をグラフ表示する「ホーム」画面（この記事のトップ写真）は、ほぼこちらの意図したとおりになっていて、ホッとした。こちらで画像パーツを提供して、そのままプログラム中に埋め込んでもらっているので、あまり大きく外すことはないわけだが、自分の作業量が増えるのが言うまでも無い。 文字のサイズや色、細かいズレなど、デザイナーとしては直させたい欲求に駆られるが、プログラムがどんどん変化していく間にどうせまた壊れるので、まともに動くようになってから最後にまとめてビジュアル上の修正指示を出すことにする。プロラムはまともに動くかどうかが命であるからして。 こちらはホーム画面でリストに登録した人それぞれの、詳細情報とTo Doリストを表示する画面。 まだ要素の仮置きまでで、機能は搭載されていない。次回のチェックまでお預けである。ま、しかし、このダミー画面があるだけでもなんだかホッとする。To Do リストの部分は本番デザインになっていない。聞くところによれば、プログラミングの担当者が、この画面用に送った指示書があることに気付いていなかったそうだ（笑） 各人の名前や生年月日を入力する画面。ほとんど向こう任せにした結果、そりゃ当然こうなるよね、という実例。 iPhoneの標準的なインターフェース要素を使った画面は、デザインのトレーニングは受けていないプログラマーが作るから、こちらで具体的に欲しいデザインを指定しないといけない。と言っても、どんな作りが可能なのかを知らないので、勉強するか、他のアプリの例を資料として渡すしかない。この画面についてはテキストを入力した後にキーボードが消えなかったり、次の項目に進めなかったりと、まだまだ荒削り。 実は発注する前に「途中版はどうやって見せてもらえるのか？」と質問した。Skypeのビデオチャットを使って、開発中のバージョンを確認してもらうと言ってきたので「iPhone上で実際に動かしたい」と頼み込んだ。向こうとしては手間も増えるし、不都合な部分も見せてしまうことになるので、最後の段階までは触らせたくないだろうと察するが、徹底的に指で触ってみないと正確な指示を出せない。 テスト版を触っていると、紙の上で指定したデザインでは矛盾することも多くて、改良や追加機能はボロボロ出て来る。しかし、大割引をしてもらって総額2,500ドルの固定開発額にしてもらったので、最初に出した仕様書から大幅に変わってしまうと、申し訳ないというか怒られそうというか。こういうところは、日本人としては軽く恐縮してしまうわけで、どこまで頼んで良いのかがちょっとした葛藤である。 その一方で、世界標準としては、とりあえず無茶でも要求してみるというのが普通のようだ。発注前に話したTechAhead社のプロジェクト管理担当によれば、アメリカ人は「払った金以上の仕事を要求する」とのこと。一方「日本人はプロフェッショナルだし、欲しい機能やデザインが何かはっきりわかっている」とも言っていた。彼らにとっては、仕事相手の国民性によって、プロジェクト進行が大きく左右されるだろう。費用の割引はある意味「日本人割引」の可能性もあるのではないかと妄想している。 最初のテスト版が送られてくるまで、ずいぶん時間がかかっていたが、あまり催促はしなかった。さすがに「そろそろどうだい？」と催促をし始めたところ、やっと出てきたというわけだ。アメリカに５年住んでいたと言っても、遠慮がちな日本人の私には、まだこのへんの力加減がわからない。 さて、一通りテスト版アプリを触ってみたら、修正して欲しい点を細かく、具体的にリストに書き出し、インドの開発チームに送り返して、次のテスト版アプリがくるのを待つ。このサイクルを数回の繰り返し、完成まで2〜3週間の道のりというところだろうか。 考えようによっては、インドにアウトソースして作っているわりに、意外にもスムースに進行中。よしよし。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>正式発注から丸3週間になろうという昨夜、インドからテスト版アプリが送られてきた。</p>
<p>これが、自分のiPhoneにインストールしてチェックできる一番最初のバージョンだ。デザイン画にすぎなかったアプリに、文字通り指で触れる、感動の瞬間である。</p>
<p>初めて仕事を頼んだ相手なので、最初のラフ版の出来がどうかで、先行きがある程度想像できる。半分楽しみでもあり不安でもある複雑な心境だ。送られてきたのが夜遅かったこともあり、また、見るのが微妙に恐ろしかったりもして、翌朝にインストールすることにした。</p>
<p><span id="more-281"></span></p>
<p><img class="alignright size-medium wp-image-294" title="L1140156" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/L1140156-300x300.jpg" alt="" width="300" height="300" />開発途中のiPhoneアプリは、自由に配布するのは技術的に制限されている。Appleを介さない販売を禁止するためのルールだ。そこで、どうやってiPhoneの実機でのテストや、公にベータテストをするかを簡単に説明したい。</p>
<p>まず、テストに使いたいiPhoneに割り当てられている「UDID」という固有シリアル番号をAppleの開発者サイトで登録する。「Mobile Provisioning File」という証明ファイルを発行できるようになるので、開発途中版のアプリ本体と一緒に、テストを頼みたい相手にメールで送る。基本的にはこれだけのことだが、Appleとの手続きが初心者には複雑なので、今回は慣れているTechAhead社の連中に頼んだ。</p>
<p>届いたこの2つのファイルを、パソコンのiTuneにドラッグ＆ドロップしてから、iPhoneとシンクロ。すると、画面にアイコンが出現する。アイコン画像をまだ開発チームに渡していないので、のっぺらぼう状態（右）。アプリ名も発注時の仮称「LifeMeter」のままだが、このあたりは、まとめて変更依頼を出して変えてもらおう。</p>
<p>起動してみると、意外にも普通に動いているではないか。人の寿命をグラフ表示する「ホーム」画面（この記事のトップ写真）は、ほぼこちらの意図したとおりになっていて、ホッとした。こちらで画像パーツを提供して、そのままプログラム中に埋め込んでもらっているので、あまり大きく外すことはないわけだが、自分の作業量が増えるのが言うまでも無い。</p>
<p>文字のサイズや色、細かいズレなど、デザイナーとしては直させたい欲求に駆られるが、プログラムがどんどん変化していく間にどうせまた壊れるので、まともに動くようになってから最後にまとめてビジュアル上の修正指示を出すことにする。プロラムはまともに動くかどうかが命であるからして。</p>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/L1140154-1.jpg"><img class="size-full wp-image-287 alignnone" title="L1140154 (1)" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/L1140154-1.jpg" alt="" width="620" height="414" /></a></p>
<p>こちらはホーム画面でリストに登録した人それぞれの、詳細情報とTo Doリストを表示する画面。</p>
<p>まだ要素の仮置きまでで、機能は搭載されていない。次回のチェックまでお預けである。ま、しかし、このダミー画面があるだけでもなんだかホッとする。To Do リストの部分は本番デザインになっていない。聞くところによれば、プログラミングの担当者が、この画面用に送った指示書があることに気付いていなかったそうだ（笑）</p>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/L1140155-1.jpg"><img class="size-full wp-image-286 alignnone" title="L1140155 (1)" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/L1140155-1.jpg" alt="" width="620" height="414" /></a></p>
<p>各人の名前や生年月日を入力する画面。ほとんど向こう任せにした結果、そりゃ当然こうなるよね、という実例。</p>
<p>iPhoneの標準的なインターフェース要素を使った画面は、デザインのトレーニングは受けていないプログラマーが作るから、こちらで具体的に欲しいデザインを指定しないといけない。と言っても、どんな作りが可能なのかを知らないので、勉強するか、他のアプリの例を資料として渡すしかない。この画面についてはテキストを入力した後にキーボードが消えなかったり、次の項目に進めなかったりと、まだまだ荒削り。</p>
<p>実は発注する前に「途中版はどうやって見せてもらえるのか？」と質問した。Skypeのビデオチャットを使って、開発中のバージョンを確認してもらうと言ってきたので「iPhone上で実際に動かしたい」と頼み込んだ。向こうとしては手間も増えるし、不都合な部分も見せてしまうことになるので、最後の段階までは触らせたくないだろうと察するが、徹底的に指で触ってみないと正確な指示を出せない。</p>
<p>テスト版を触っていると、紙の上で指定したデザインでは矛盾することも多くて、改良や追加機能はボロボロ出て来る。しかし、大割引をしてもらって総額2,500ドルの固定開発額にしてもらったので、最初に出した仕様書から大幅に変わってしまうと、申し訳ないというか怒られそうというか。こういうところは、日本人としては軽く恐縮してしまうわけで、どこまで頼んで良いのかがちょっとした葛藤である。</p>
<p>その一方で、世界標準としては、とりあえず無茶でも要求してみるというのが普通のようだ。発注前に話したTechAhead社のプロジェクト管理担当によれば、アメリカ人は「払った金以上の仕事を要求する」とのこと。一方「日本人はプロフェッショナルだし、欲しい機能やデザインが何かはっきりわかっている」とも言っていた。彼らにとっては、仕事相手の国民性によって、プロジェクト進行が大きく左右されるだろう。費用の割引はある意味「日本人割引」の可能性もあるのではないかと妄想している。</p>
<p>最初のテスト版が送られてくるまで、ずいぶん時間がかかっていたが、あまり催促はしなかった。さすがに「そろそろどうだい？」と催促をし始めたところ、やっと出てきたというわけだ。アメリカに５年住んでいたと言っても、遠慮がちな日本人の私には、まだこのへんの力加減がわからない。</p>
<p>さて、一通りテスト版アプリを触ってみたら、修正して欲しい点を細かく、具体的にリストに書き出し、インドの開発チームに送り返して、次のテスト版アプリがくるのを待つ。このサイクルを数回の繰り返し、完成まで2〜3週間の道のりというところだろうか。</p>
<p>考えようによっては、インドにアウトソースして作っているわりに、意外にもスムースに進行中。よしよし。</p>
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		<title>ヤシの木、貸します。</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/264</link>
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		<pubDate>Wed, 06 Jul 2011 04:32:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[デザインとビジネス]]></category>

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		<description><![CDATA[バリ島・ウブドゥは、田舎の山の中にあるが、外国人が波のように押し寄せる観光地。 でも、店が建ち並ぶ大通りをちょっと離れると、そこには昔ながらの田園風景が広がる。赤道直下の国であるがゆえに、1年に3回、米が収穫できるという豊かな大地だ。 人混みと観光名所が嫌いな店長と私は、太陽が照るつける田んぼの道を、特にあてもなく、散歩にでかけた。 道端のヤシの木の幹に、何か書かれた札がぶらがっていて、眼と足をとまった。 「FOR RENT」 南の島に、自分専用のヤシの木を1本借りられるとは、なんともロマンチックではないか。見上げると、実のつきもなかなかご立派である。 下の方の細かい字はあえて読まなかった。だから、本当は何の看板だったのかは定かではないのだが・・・。 斬新なアイデアやデザインの多くは、奇抜な「組み合わせ」によるもの。 紙切れ一枚、貼る場所がちょっといつもと違うだけで、ストーリーが生まれるものなのである。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>バリ島・ウブドゥは、田舎の山の中にあるが、外国人が波のように押し寄せる観光地。</p>
<p>でも、店が建ち並ぶ大通りをちょっと離れると、そこには昔ながらの田園風景が広がる。赤道直下の国であるがゆえに、1年に3回、米が収穫できるという豊かな大地だ。</p>
<p><span id="more-264"></span></p>
<p><img class="alignright size-full wp-image-271" title="L1130578-trim" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/L1130578-trim.jpg" alt="" width="350" height="525" /></p>
<p>人混みと観光名所が嫌いな<a href="http://twitter.com/hanasasara">店長</a>と私は、太陽が照るつける田んぼの道を、特にあてもなく、散歩にでかけた。</p>
<p>道端のヤシの木の幹に、何か書かれた札がぶらがっていて、眼と足をとまった。</p>
<p>「FOR RENT」</p>
<p>南の島に、自分専用のヤシの木を1本借りられるとは、なんともロマンチックではないか。見上げると、実のつきもなかなかご立派である。</p>
<p>下の方の細かい字はあえて読まなかった。だから、本当は何の看板だったのかは定かではないのだが・・・。</p>
<p>斬新なアイデアやデザインの多くは、奇抜な「組み合わせ」によるもの。</p>
<p>紙切れ一枚、貼る場所がちょっといつもと違うだけで、ストーリーが生まれるものなのである。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
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		<title>正式発注ダン。iPhoneアプリと言う名の「20万円」プチギャンブル</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/156</link>
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		<pubDate>Tue, 05 Jul 2011 09:57:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[リアルタイム連載「iPhoneアプリを海外アウトソース」]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://abeshoten.jp/?p=156</guid>
		<description><![CDATA[ついに「寿命アプリ」をインドに正式発注した。開発者募集から1週間ちょっとという、あっというまのプロジェクトスタートだ。 11社＋1人のiPhoneアプリ開発先からのオファーから選ぶのは、悩ましい道のりだった。日本の会社とは比べものにならない超積極的な営業活動に振り回されながらも、ベストの1社を選んだ。 もろもろの条件が絡んでいるのは言うまでもないが、一番大きな要素となる、「金」の沙汰からご説明しよう。海外アウトソースの胆となる要素あるからして。 入札してきた各社とも、私の書いたA4サイズ・4ページの基本仕様書を社内で検討した後、「200時間」前後の開発時間が必要だと見積もってきていた。 開発工数については、どこも互角。私の作ったデザイン案は、彼らにとっては簡単に作れる部類のようだ。作るのに必要な時間が同じとなると、1時間あたりの単価が鍵。これは国や、会社によってまちまちだった。 Skypeを使って発注の可能性を相談をする中で話が盛り上がり、情熱的な仕事人（かつ共同オーナーのひとり）のVijay氏と仲良くなった「Quitet Solutions」社は、チャージが1時間あたり「20ドル」。仕事ができそうなわりに安い。ただし、見せられるiPhone開発事例が2つだけだったのがネックになった。私のデザイン仕様書を見せたところ「これはぜったい売れるぜ！」とノリノリの反応を示してくれたのは嬉しかったし、工数見積もりは「この時間数を超えても私に請求はしない」という補償付きというのは好印象だったので、残念だった。 一方、発注先として最終的に選んだ 「TechAhead」（テックアヘッド社） は、iPhoneアプリの開発事例が充実していて、極めて新規クライアント獲得に積極的。「今後の長い関係が期待できるなら1時間15ドルでやる」と一番最初から申し出て来ていた。激安のインド他社の相場からさらに、25%引きである。しかも、Skypeでの打ち合わせの結果、さらに割り引いて従量チャージではなく、定額請求の「2,500米ドル」で引き受けるというではないか！日本円で20万円少々という、魅力的なオファー。 これで心は大きく動いたが、世界レベルの営業活動をあなどってはいけない。 複数のプログラマーを投入してたった3週間で納品するという。3週間では、こちらがつくる画面デザインが間に合うかどうかという超スピードだ。これを聞いて、わたしは率直に、こちらのケツを叩いてくれそうで良いと思った。こっちよりも、発注先の方が仕事が早いなんて理想的ではないか！ しかし、そういう甘いオファーには条件が付きものだ。 つきつけられたのは「すぐの発注」。その週スタートなら人に余裕があるので安くできると言っている。このインド物価でも安いチャージでは、かなりの数のプロジェクトを同時進行しているだろうから、そういう事情もあるだろう。一抹の営業トーク臭も感じつつ、すぐに返事をすると伝えた。 そんな最終的な決断を迫られているまっただ中、突然、他社より1週間遅れてオファーを出してきた、ウクライナの会社があった。もう、TechAheadでゴーか？とほぼ決めていたときのことである。 連絡してきたのは「PopAppFactory」という、首都キエフにある開発会社。世界マーケット進出の一環で、Elanceを使い始めたばかりだという。担当者はエレナさんという女性で、メールのやりとりも穏和な感じでプロフェッショナル。最近、社内のデザイン部門を独立させて、デザイン専門会社も持っており、同じフロアで仕事をしていると言うではないか！作品集は、極めてデザイン性が高く、定価は1時間35ドルで、インド相場よりも高いのだが、本気で悩んだ。ソフト開発は、開発チームが自らデザインの細かい部分を作り込めるのが理想なのだ。全デザイン要素や文字サイズ・色をこちらで指定するのは、正直しんどい。先方にまかせられるなら、少しくらい高くても納得である。 時給35ドルだと50万円コースになる。TechAheadへの正式発注期限までカウントダウンしている最中、さんざん悩んだ末、金額的に無理だと判断した。そこで、TechAheadに正式発注をかけた直後に、事情を説明して、PopAppFactoryにも今後のために見積もりをくれと頼んだ。すると「iPhoneアプリ開発の最低チャージは2,500ドルなんだけど、このデザインならたぶんその最低額で受注できるわ。こちらのアートディレクターと相談してから正式な金額のオファーになるけど」とエレナ。しかし、すでに、Elance.comの「正式発注」ボタンを押した後だった。契約は完了してしまっている。ウクライナの時差が、インドよりも数時間遅かったのが、災いした。これがグローバルな取引の定めというところか。 惜しい話は、これだけではない。しつこく「iPhone事例があれば見せてくれ」と頼んでいたQuintet SolutionsのオーナーVijay氏。後日のことだが、私も日常的にお世話になっている某社の次期iPhoneアプリを開発中だと教えてくれた。クライアントの担当者に話してもよいか確認まで取ってくれたようで、私も使っているアプリだったので驚いたが、時すでに遅し、すでに正式発注をした後だった。次の機会に仕事をさせてもらうことにしよう。 さて、発注先として決めた「TechAhead」社は、費用が安いだけでなくなかなかの実力派だ。当然、金額だけで選んだわけではない。 まず、マーケティング活動の積極さが、競合他社を寄せ付けないレベルだ。費用の返金保証だけでなく、バグ取りは30日間無料サービスするという念の入れよう。西洋人顧客が、TechAheadを褒めちぎるYouTubeビデオまで複数掲載している。 Elance.com上でのプロジェクト実績も多く、掲載されている顧客レビュー評価も高い。モバイル端末用ソフトの開発を主な仕事としているので、開発事例も多数。事例のビジュアルデザイン性については、平均レベルだが、20万円なら少しは妥協してもよかろう、という気分になった。最終的に３つに絞り込んだ候補のうち２社は、Elance.comを使い始めて日が浅いことも不安材料になった。Elanceは、契約や支払いの仲介機能を提供しているので安心だし、私がElanceを使ったプロジェクトを1度はやってみたかったこともある。 ところで、信頼できる人の紹介もなければ、もちろん会ったことも無い海外の相手に仕事を頼むわけなので、選ぶこちらは慎重にならざるをえない。20〜30万円とは言っても、英語風に言うと「トイレに流してしまいたくはない」。これは、ちょっとしたギャンブルだ。 そんな話を同居人の花屋店長にしたところ、「最初なんだから失敗するつもりでやりな」と申すではないか。勤め人で、飛行機のお姉さん思考だったはずが、いつの間にやら、そんなビジネスマンみたいなことを言うのでビックリした。そりゃそうかもしれない。日本やアメリカの会社に頼むと100万円コースになるところを、20万円で3週間、なわけである。最初のトライが、簡単に作れるアプリだったのは助かった。世界の全iPhoneユーザーを相手に1,000本売れば開発費だけは回収できると試算して、気は楽になった。 今回のプロジェクトはTechAheadに発注したものの、Elance.comで募集をかけて良かったのは、他の開発会社を見つけられたという大きな収穫。 地球には腹を空かせたスゴ腕の仕事人達がウヨウヨいて、安い金額で仕事を引き受けてくれる。 中野区新井の小さな花屋を手伝いながら、各国の優秀な会社とのネット交渉をするという対照的な1週間で、それを実感した。日本という箱の中だけでビジネスをするだけもったいない。グローバル化と言っても、私たちは意外に西洋と日本だけが世界だと思っているんじゃないだろうか。 地球はずいぶん広いみたいよ、みなさん。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ついに「寿命アプリ」をインドに正式発注した。開発者募集から1週間ちょっとという、あっというまのプロジェクトスタートだ。</p>
<p><a href="/archives/180">11社＋1人のiPhoneアプリ開発先からのオファー</a>から選ぶのは、悩ましい道のりだった。日本の会社とは比べものにならない超積極的な営業活動に振り回されながらも、ベストの1社を選んだ。</p>
<p>もろもろの条件が絡んでいるのは言うまでもないが、一番大きな要素となる、「金」の沙汰からご説明しよう。海外アウトソースの胆となる要素あるからして。</p>
<p><span id="more-156"></span></p>
<p>入札してきた各社とも、私の書いたA4サイズ・4ページの基本仕様書を社内で検討した後、「200時間」前後の開発時間が必要だと見積もってきていた。</p>
<p>開発工数については、どこも互角。私の作ったデザイン案は、彼らにとっては簡単に作れる部類のようだ。作るのに必要な時間が同じとなると、1時間あたりの単価が鍵。これは国や、会社によってまちまちだった。</p>
<p>Skypeを使って発注の可能性を相談をする中で話が盛り上がり、情熱的な仕事人（かつ共同オーナーのひとり）のVijay氏と仲良くなった「<a href="http://www.elance.com/s/quintet/10183/">Quitet Solutions</a>」社は、チャージが1時間あたり「20ドル」。仕事ができそうなわりに安い。ただし、見せられるiPhone開発事例が2つだけだったのがネックになった。私のデザイン仕様書を見せたところ「これはぜったい売れるぜ！」とノリノリの反応を示してくれたのは嬉しかったし、工数見積もりは「この時間数を超えても私に請求はしない」という補償付きというのは好印象だったので、残念だった。</p>
<p><img class="size-full wp-image-251 alignleft" title="TechAhead Software 4" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/TechAhead-Software-4.jpg" alt="" width="349" height="441" />一方、発注先として最終的に選んだ 「<a href="http://www.techaheadcorp.com/">TechAhead</a>」（テックアヘッド社） は、iPhoneアプリの開発事例が充実していて、極めて新規クライアント獲得に積極的。「今後の長い関係が期待できるなら1時間15ドルでやる」と一番最初から申し出て来ていた。激安のインド他社の相場からさらに、25%引きである。しかも、Skypeでの打ち合わせの結果、さらに割り引いて従量チャージではなく、定額請求の「2,500米ドル」で引き受けるというではないか！日本円で20万円少々という、魅力的なオファー。</p>
<p>これで心は大きく動いたが、世界レベルの営業活動をあなどってはいけない。</p>
<p>複数のプログラマーを投入してたった3週間で納品するという。3週間では、こちらがつくる画面デザインが間に合うかどうかという超スピードだ。これを聞いて、わたしは率直に、こちらのケツを叩いてくれそうで良いと思った。こっちよりも、発注先の方が仕事が早いなんて理想的ではないか！</p>
<p>しかし、そういう甘いオファーには条件が付きものだ。</p>
<p>つきつけられたのは「すぐの発注」。その週スタートなら人に余裕があるので安くできると言っている。このインド物価でも安いチャージでは、かなりの数のプロジェクトを同時進行しているだろうから、そういう事情もあるだろう。一抹の営業トーク臭も感じつつ、すぐに返事をすると伝えた。</p>
<p>そんな最終的な決断を迫られているまっただ中、突然、他社より1週間遅れてオファーを出してきた、ウクライナの会社があった。もう、TechAheadでゴーか？とほぼ決めていたときのことである。</p>
<p>連絡してきたのは「<a href="http://www.popappfactory.com/">PopAppFactory</a>」という、首都キエフにある開発会社。世界マーケット進出の一環で、Elanceを使い始めたばかりだという。担当者はエレナさんという女性で、メールのやりとりも穏和な感じでプロフェッショナル。最近、社内のデザイン部門を独立させて、デザイン専門会社も持っており、同じフロアで仕事をしていると言うではないか！<a href="http://www.popappfactory.com/custom_iphone_ipad_development_portfolio/">作品集</a>は、極めてデザイン性が高く、定価は1時間35ドルで、インド相場よりも高いのだが、本気で悩んだ。ソフト開発は、開発チームが自らデザインの細かい部分を作り込めるのが理想なのだ。全デザイン要素や文字サイズ・色をこちらで指定するのは、正直しんどい。先方にまかせられるなら、少しくらい高くても納得である。</p>
<p>時給35ドルだと50万円コースになる。TechAheadへの正式発注期限までカウントダウンしている最中、さんざん悩んだ末、金額的に無理だと判断した。そこで、TechAheadに正式発注をかけた直後に、事情を説明して、PopAppFactoryにも今後のために見積もりをくれと頼んだ。すると「iPhoneアプリ開発の最低チャージは2,500ドルなんだけど、このデザインならたぶんその最低額で受注できるわ。こちらのアートディレクターと相談してから正式な金額のオファーになるけど」とエレナ。しかし、すでに、Elance.comの「正式発注」ボタンを押した後だった。契約は完了してしまっている。ウクライナの時差が、インドよりも数時間遅かったのが、災いした。これがグローバルな取引の定めというところか。</p>
<p>惜しい話は、これだけではない。しつこく「iPhone事例があれば見せてくれ」と頼んでいたQuintet SolutionsのオーナーVijay氏。後日のことだが、私も日常的にお世話になっている某社の次期iPhoneアプリを開発中だと教えてくれた。クライアントの担当者に話してもよいか確認まで取ってくれたようで、私も使っているアプリだったので驚いたが、時すでに遅し、すでに正式発注をした後だった。次の機会に仕事をさせてもらうことにしよう。</p>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/TechAhead-Software-5.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-250" title="TechAhead Software 5" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/07/TechAhead-Software-5.jpg" alt="" width="269" height="337" /></a>さて、発注先として決めた「TechAhead」社は、費用が安いだけでなくなかなかの実力派だ。当然、金額だけで選んだわけではない。</p>
<p>まず、マーケティング活動の積極さが、競合他社を寄せ付けないレベルだ。費用の返金保証だけでなく、バグ取りは30日間無料サービスするという念の入れよう。西洋人顧客が、TechAheadを褒めちぎるYouTubeビデオまで複数掲載している。</p>
<p><a href="http://www.elance.com/s/tech_ahead/job-history/10183?t=1">Elance.com上でのプロジェクト実績も多く</a>、掲載されている顧客レビュー評価も高い。モバイル端末用ソフトの開発を主な仕事としているので、開発事例も多数。事例のビジュアルデザイン性については、平均レベルだが、20万円なら少しは妥協してもよかろう、という気分になった。最終的に３つに絞り込んだ候補のうち２社は、Elance.comを使い始めて日が浅いことも不安材料になった。Elanceは、契約や支払いの仲介機能を提供しているので安心だし、私がElanceを使ったプロジェクトを1度はやってみたかったこともある。</p>
<p>ところで、信頼できる人の紹介もなければ、もちろん会ったことも無い海外の相手に仕事を頼むわけなので、選ぶこちらは慎重にならざるをえない。20〜30万円とは言っても、英語風に言うと「トイレに流してしまいたくはない」。これは、ちょっとしたギャンブルだ。</p>
<p>そんな話を同居人の花屋店長にしたところ、「最初なんだから失敗するつもりでやりな」と申すではないか。勤め人で、飛行機のお姉さん思考だったはずが、いつの間にやら、そんなビジネスマンみたいなことを言うのでビックリした。そりゃそうかもしれない。日本やアメリカの会社に頼むと100万円コースになるところを、20万円で3週間、なわけである。最初のトライが、簡単に作れるアプリだったのは助かった。世界の全iPhoneユーザーを相手に1,000本売れば開発費だけは回収できると試算して、気は楽になった。</p>
<p>今回のプロジェクトはTechAheadに発注したものの、Elance.comで募集をかけて良かったのは、他の開発会社を見つけられたという大きな収穫。</p>
<p>地球には腹を空かせたスゴ腕の仕事人達がウヨウヨいて、安い金額で仕事を引き受けてくれる。</p>
<p><a href="http://www.hanasasara.com">中野区新井の小さな花屋</a>を手伝いながら、各国の優秀な会社とのネット交渉をするという対照的な1週間で、それを実感した。日本という箱の中だけでビジネスをするだけもったいない。グローバル化と言っても、私たちは意外に西洋と日本だけが世界だと思っているんじゃないだろうか。</p>
<p>地球はずいぶん広いみたいよ、みなさん。</p>
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		<title>iPhoneアプリと言えど、始まりは紙とボールペン</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/196</link>
		<comments>http://abeshoten.jp/archives/196#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 26 Jun 2011 11:44:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[リアルタイム連載「iPhoneアプリを海外アウトソース」]]></category>

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		<description><![CDATA[愛用しているのは、真っ白なコピー用紙と、パイロットのジェルボールペン。次々に出てくるアイデアを超高速で書き留めるには、このコンビが無敵だ。 iPhoneアプリでも、ウェブサイトでも、そして、グッドデザイン賞を頂いたパッケージでも、はじまりの始まりは黒ペンと白い紙から生まれる。頭の中にしか存在しないデザインが、初めて目に見える形になるこの瞬間が「アイデア・スケッチ」だ。 今回は、その一部をちょっとお見せします。 アイデア・スケッチは、プレゼン用のキレイなお絵描きではなく、アイデアを整理するためにする自分のための作業である。頭の中でモヤモヤしている良さげなものが、本当に名案なのかは、目に見える形にしないと判断することはできないので、とりあえず絵と字にしてみるわけだ。だから、この過程で次から次へと出てくるゴミアイデアや、デザインのバリーション、思いついては消えて行くはかない無数の可能性も、超高速で書き留める必要がある。 これはニューヨークで石岡瑛子さんのお手伝いをしていたときに知ったことだが、名案というものは、名案だけを作ろうとしても生まれるものではない。一緒に出てきた他の案が、やっぱりダメだと確認する作業をしないと、プロジェクトが終わるまで気になってしょうがなくなる。だから、このスケッチ段階では、可能性をすべて洗い出すということに集中する。 なぜ、ペンと紙かと言えば、ネタを思いつくスピードに道具がついていけないからだ。iPadやパソコンでもスケッチはできるが、この段階では「遅い」道具なので使えない。そういう清書ツールは、アイデアが少し固まってきたときに初めて使うことになる。ノートではなく、比較的大きいA4サイズの紙にスケッチをするのは、描いた絵に次々に書き足していくとき、スペースが無くなって思考の拡がりがそこで終わらないようにするため。ノートだと、壁に貼れないし、スキャナーにも通しにくいのからA4の紙に落ち着いた。 さて、数日前にインドでプログラミングが始まった「寿命を視覚化するアプリ」のアイデアは非常にシンプルで、自分と家族や知人の残りの人生の長さを「比較」し、残り時間が少ない自分の親など気になる人の情報を詳しく「理解」、そして「行動」に繋げるという３つのステージで構成される。下に載せたのは、その流れを様々に検討した思考の跡の一部。 人に見せるつもりで描いていない上に、猛スピードなので、実は、何を書いてあるのか半分くらい私でも読めない。・・・なので、まだ発売前のデザインですが、別に載せてもかまわないかと思い。 このラフなスケッチが、少しずつiPhoneアプリに姿を変えていく様子は、ここでご紹介していくことにします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>愛用しているのは、真っ白なコピー用紙と、パイロットのジェルボールペン。次々に出てくるアイデアを超高速で書き留めるには、このコンビが無敵だ。</p>
<p>iPhoneアプリでも、ウェブサイトでも、そして、グッドデザイン賞を頂いたパッケージでも、はじまりの始まりは黒ペンと白い紙から生まれる。頭の中にしか存在しないデザインが、初めて目に見える形になるこの瞬間が「アイデア・スケッチ」だ。</p>
<p>今回は、その一部をちょっとお見せします。</p>
<p><span id="more-196"></span></p>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch02.jpg"><img title="iPhoneAppSketch02" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch02.jpg" alt="" width="620" height="432" /></a></p>
<p>アイデア・スケッチは、プレゼン用のキレイなお絵描きではなく、アイデアを整理するためにする自分のための作業である。頭の中でモヤモヤしている良さげなものが、本当に名案なのかは、目に見える形にしないと判断することはできないので、とりあえず絵と字にしてみるわけだ。だから、この過程で次から次へと出てくるゴミアイデアや、デザインのバリーション、思いついては消えて行くはかない無数の可能性も、超高速で書き留める必要がある。</p>
<p>これはニューヨークで石岡瑛子さんのお手伝いをしていたときに知ったことだが、名案というものは、名案だけを作ろうとしても生まれるものではない。一緒に出てきた他の案が、やっぱりダメだと確認する作業をしないと、プロジェクトが終わるまで気になってしょうがなくなる。だから、このスケッチ段階では、可能性をすべて洗い出すということに集中する。</p>
<p>なぜ、ペンと紙かと言えば、ネタを思いつくスピードに道具がついていけないからだ。iPadやパソコンでもスケッチはできるが、この段階では「遅い」道具なので使えない。そういう清書ツールは、アイデアが少し固まってきたときに初めて使うことになる。ノートではなく、比較的大きいA4サイズの紙にスケッチをするのは、描いた絵に次々に書き足していくとき、スペースが無くなって思考の拡がりがそこで終わらないようにするため。ノートだと、壁に貼れないし、スキャナーにも通しにくいのからA4の紙に落ち着いた。</p>
<p>さて、数日前にインドでプログラミングが始まった「寿命を視覚化するアプリ」のアイデアは非常にシンプルで、自分と家族や知人の残りの人生の長さを「比較」し、残り時間が少ない自分の親など気になる人の情報を詳しく「理解」、そして「行動」に繋げるという３つのステージで構成される。下に載せたのは、その流れを様々に検討した思考の跡の一部。</p>
<p>人に見せるつもりで描いていない上に、猛スピードなので、実は、何を書いてあるのか半分くらい私でも読めない。・・・なので、まだ発売前のデザインですが、別に載せてもかまわないかと思い。</p>
<p>このラフなスケッチが、少しずつiPhoneアプリに姿を変えていく様子は、ここでご紹介していくことにします。</p>
<p><!--more--></p>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch04.jpg"><img title="iPhoneAppSketch04" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch04.jpg" alt="" width="620" height="463" /></a></p>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch03.jpg"><img title="iPhoneAppSketch03" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch03.jpg" alt="" width="620" height="381" /></a></p>
<p><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch05.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-197" title="iPhoneAppSketch05" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch05.jpg" alt="" width="620" height="393" /></a><a href="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch01.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-201" title="iPhoneAppSketch01" src="http://abeshoten.jp/wp-content/uploads/2011/06/iPhoneAppSketch01.jpg" alt="" width="620" height="456" /></a></p>
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		</item>
		<item>
		<title>インド、ロシア、ウクライナ、ルーマニア、フランス。11社と、パリの1人から入札</title>
		<link>http://abeshoten.jp/archives/180</link>
		<comments>http://abeshoten.jp/archives/180#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 24 Jun 2011 02:49:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿部譲之</dc:creator>
				<category><![CDATA[リアルタイム連載「iPhoneアプリを海外アウトソース」]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://abeshoten.jp/?p=180</guid>
		<description><![CDATA[iPhoneアプリ開発の募集を載せてから、数日。あっという間に世界各地の11社とフリーランスの1人から応募があった。 こんな仕事人探しはは生まれて初めてだが、入札のメッセージや売り込みの仕方もいろいろなら、英語のレベルもバラバラ。定型の営業文をコピペしただけの会社があったと思えば、こちらのデザインをしっかり検討した上で意見まで述べて入札していたり、はっきりと差があっておもしろい。 どこも過去の製作事例を「Portfolio」として送ってきていたり、自社サイトで紹介したりしているので、1つずつチェックできる。わたしの場合は、コスト以外に、デザイン性の高いアプリの開発を経験しているかどうかが鍵。素人のビジネスマンと、本職デザイナーとでは画面の仕上がりに対するこだわりが雲泥の差だから、プロのデザイナーと仕事をしている実績があるかは気になる。 余談だが、実は、最初はこちらの予算を「500〜1,000ドル」、およそ5〜10万円で募集をかけた。1日経っても入札が2件しかなかったので、なにかおかしいと思って他の募集を見たところ、どれも2,000ドル以上だった。そこで、予算を「1000〜5000ドル」にして再掲載。すると11件の応募が来た。ただの一攫千金狙いのアホだと思われないように、アウトソースの相場は確認しよう。 下に書いた、入札会社の提示金額を見るとわかるが、インドが一番安く、東欧３国はその2倍くらいだ。聞くところによると「Skype」のメインの開発拠点はエストニアにあるらしく、東欧は物価だけの差でなく、開発マーケットとしても成熟しているのかもしれない。 さて、入札には「あくまでも仮」で見積もり金額を入れてくるところや、細かく見積もりをしたいので資料をくれというところがほとんどで、これは筋が通っている。 いずれにしても、実際にELanceのメッセージ交換機能やSkypeのテキストチャットなどで、コミュニケーションがプロ基準かを確認したり、細かい点については尋ねないといけない。文章の翻訳のような簡単な仕事だと、この最初の入札だけでプロジェクトを発注できるのかもしれないが、ソフト開発はそうはいかない。 さっそく、NDAにサインしてもらった上で、精密な見積もりを頼んだ。わたしの選んだ、上位３社をご紹介しよう。 （各社ともELance上のプロフィールにリンクしておいたので、作品や方針など、読んでみるとおもしろいだろう） ＝＝＝＝＝＝＝＝＝ Quintet Solutions （インド） 南インドの開発会社。募集告知を出してから一番最初に名乗りを上げたのはここで、連絡してきたのは、ここのソフトウェア部門の責任者で、超ハイパーで気の短くユーモアセンス抜群のお兄ちゃん。Skypeで延々とチャットしたところ、マーケティング活動はほとんどしておらず、評判を聞いて人づてというケースがほとんどらしい。ウェブ解析サービス「Woopra」と深い関係にあるとかないとか謎めいた発言。会社のクリスマスパーティーの写真まで見せられて、情熱的な連中が多そうなので情が移ってきたのだが、iPhone開発の経験が少し弱い。もう少し先に是非仕事をしてみたいと思わせる期待株。見積もり別途。 TechAhead Software （インド） iPhoneやAndroidなどのモバイル端末のソフトを専門にしている開発会社。営業資料やウェブサイトにはかなりの金を使っており、やる気が感じられる。定価は$20/hourだが、長期的に仕事が可能なら$15で良いと言う。「1日に1回はうそをついても良い」という「北インド」を拠点にしているので、はたして・・・。ELance上での仕事歴も長く、利用したユーザーからのレビューも非常に良好。見積もり別途。 PopAppFactory（ルーマニア） 首都キエフをベースにしている、デザイン重視プロジェクトが得意な会社。たしかにデザイン性では群を抜くが、ベースチャージが$35/hourと、インドより遙かに高い。低予算の今回は見送りになるが、デザイナーやアートディレクターが社内にいるため、ポートフォリオが別格のクオリティーで、極めてそそる。全体のおおまかなデザインは私でもできるが、細かい部分は、開発者側でやってもらえるのが一番スムースなのである。安いインドの開発者との仕事は、何度も何度もデザインにだめ出しをして、ピクセル単位の修正を繰り返してもらう長い道のりになるだろう。今後のために見積もりをしてもらった。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝ そのほかの入札者ぜんぶ Roy M.（パリ在住のフリーランス開発者／デザイナー） 今回のメンツの中では、一番の異色は彼だろう。フランス人の男で、ウェブ開発からiPhone開発に転向して1年。まだ作品集が弱いので、ぜひ作りたいという。英語でいうところの将来の売り込みに使える「portfolio piece」になることに目をつけたあたりよくわかっているようなので、いろいろ連絡を交わした。そういった理由から、2000ドルで良いと言ってくれているが、パリの相場ではこれは激安。発売後の改良やバグ取りなど、最初だけ安くしてもらってもだめだし、個人では完成まで時間もかかるだろう。 Citytech Software （インド） 窓口になっている男の英語力に、多少難あり。過去の製作事例には、デザイン性の高いものは無い。2500ドル。 EcmaSoft（ロシア） 極めて短い定型メッセージでの入札だが、実力はありそう。大手。コミュニケーションの手法が、冷静沈着なロシア人そのものなので、勝手な妄想だが、ちょっとこわい（笑）見積もり別途。 Newrosoft（ルーマニア） 設立10年という、他社よりも経験の長い開発会社。テーマは違うが、仕組みは似ているソフトを開発しているところだという。東欧系はやはりコストが高い。最初の入札で概算4,000ドルを提示。 OOOPPSSSTECH（インド） プロジェクト数は多いが、事例は普通、連絡していた文章も定型。2048ドルの提示。 iPhone Apps Development Company India（インド） なんともストレートな会社名だが、ちゃんとこちらの仕様を読んだ上で連絡してきていて、どこか難しいかの分析付き。作品は普通。$2,739。 NIX Solutions（ウクライナ） ELanceにおけるプロジェクト数が224件で、公開されているプロジェクト総額だけでも1.5億円という、大手ベテラン開発会社。腕はありそうだが、連絡は定型で、作品も普通。別途見積もり。 MobilePundits（インド） モバイル開発が得意そうではあるが、定型な連絡メッセージ、作品は普通。3500ドル。 Cratima Software（ルーマニア） 定型なアプローチだが、プロフェッショナルな内容に好感。見積もり別途。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="/archives/144">iPhoneアプリ開発の募集を載せて</a>から、数日。あっという間に世界各地の11社とフリーランスの1人から応募があった。</p>
<p>こんな仕事人探しはは生まれて初めてだが、入札のメッセージや売り込みの仕方もいろいろなら、英語のレベルもバラバラ。定型の営業文をコピペしただけの会社があったと思えば、こちらのデザインをしっかり検討した上で意見まで述べて入札していたり、はっきりと差があっておもしろい。</p>
<p><span id="more-180"></span></p>
<p>どこも過去の製作事例を「Portfolio」として送ってきていたり、自社サイトで紹介したりしているので、1つずつチェックできる。わたしの場合は、コスト以外に、デザイン性の高いアプリの開発を経験しているかどうかが鍵。素人のビジネスマンと、本職デザイナーとでは画面の仕上がりに対するこだわりが雲泥の差だから、プロのデザイナーと仕事をしている実績があるかは気になる。</p>
<p>余談だが、実は、最初はこちらの予算を「500〜1,000ドル」、およそ5〜10万円で募集をかけた。1日経っても入札が2件しかなかったので、なにかおかしいと思って他の募集を見たところ、どれも2,000ドル以上だった。そこで、予算を「1000〜5000ドル」にして再掲載。すると11件の応募が来た。ただの一攫千金狙いのアホだと思われないように、アウトソースの相場は確認しよう。</p>
<p>下に書いた、入札会社の提示金額を見るとわかるが、インドが一番安く、東欧３国はその2倍くらいだ。聞くところによると「Skype」のメインの開発拠点はエストニアにあるらしく、東欧は物価だけの差でなく、開発マーケットとしても成熟しているのかもしれない。</p>
<p>さて、入札には「あくまでも仮」で見積もり金額を入れてくるところや、細かく見積もりをしたいので資料をくれというところがほとんどで、これは筋が通っている。</p>
<p>いずれにしても、実際にELanceのメッセージ交換機能やSkypeのテキストチャットなどで、コミュニケーションがプロ基準かを確認したり、細かい点については尋ねないといけない。文章の翻訳のような簡単な仕事だと、この最初の入札だけでプロジェクトを発注できるのかもしれないが、ソフト開発はそうはいかない。</p>
<p>さっそく、<a href="/archives/153">NDAにサインしてもらった上</a>で、精密な見積もりを頼んだ。わたしの選んだ、上位３社をご紹介しよう。</p>
<p>（各社ともELance上のプロフィールにリンクしておいたので、作品や方針など、読んでみるとおもしろいだろう）</p>
<p>＝＝＝＝＝＝＝＝＝</p>
<h3><a href="http://www.elance.com/s/quintet/10183/">Quintet Solutions</a> （インド）</h3>
<p>南インドの開発会社。募集告知を出してから一番最初に名乗りを上げたのはここで、連絡してきたのは、ここのソフトウェア部門の責任者で、超ハイパーで気の短くユーモアセンス抜群のお兄ちゃん。Skypeで延々とチャットしたところ、マーケティング活動はほとんどしておらず、評判を聞いて人づてというケースがほとんどらしい。ウェブ解析サービス「Woopra」と深い関係にあるとかないとか謎めいた発言。会社のクリスマスパーティーの写真まで見せられて、情熱的な連中が多そうなので情が移ってきたのだが、iPhone開発の経験が少し弱い。もう少し先に是非仕事をしてみたいと思わせる期待株。見積もり別途。</p>
<h3><a href="http://www.elance.com/s/tech_ahead/10183/">TechAhead Software</a> （インド）</h3>
<p>iPhoneやAndroidなどのモバイル端末のソフトを専門にしている開発会社。営業資料やウェブサイトにはかなりの金を使っており、やる気が感じられる。定価は$20/hourだが、長期的に仕事が可能なら$15で良いと言う。「1日に1回はうそをついても良い」という「北インド」を拠点にしているので、はたして・・・。ELance上での仕事歴も長く、利用したユーザーからのレビューも非常に良好。見積もり別途。</p>
<h3><a href="http://www.elance.com/s/popappfactory/10183/">PopAppFactory</a>（ルーマニア）</h3>
<p>首都キエフをベースにしている、デザイン重視プロジェクトが得意な会社。たしかにデザイン性では群を抜くが、ベースチャージが$35/hourと、インドより遙かに高い。低予算の今回は見送りになるが、デザイナーやアートディレクターが社内にいるため、ポートフォリオが別格のクオリティーで、極めてそそる。全体のおおまかなデザインは私でもできるが、細かい部分は、開発者側でやってもらえるのが一番スムースなのである。安いインドの開発者との仕事は、何度も何度もデザインにだめ出しをして、ピクセル単位の修正を繰り返してもらう長い道のりになるだろう。今後のために見積もりをしてもらった。</p>
<p>＝＝＝＝＝＝＝＝＝</p>
<h3>そのほかの入札者ぜんぶ</h3>
<p><strong><a href="Roy M.">Roy M.</a>（パリ在住のフリーランス開発者／デザイナー）</strong></p>
<p>今回のメンツの中では、一番の異色は彼だろう。フランス人の男で、ウェブ開発からiPhone開発に転向して1年。まだ作品集が弱いので、ぜひ作りたいという。英語でいうところの将来の売り込みに使える「portfolio piece」になることに目をつけたあたりよくわかっているようなので、いろいろ連絡を交わした。そういった理由から、2000ドルで良いと言ってくれているが、パリの相場ではこれは激安。発売後の改良やバグ取りなど、最初だけ安くしてもらってもだめだし、個人では完成まで時間もかかるだろう。</p>
<p><strong><a href="http://www.elance.com/s/citytech/10183/">Citytech Software </a>（インド）</strong></p>
<p>窓口になっている男の英語力に、多少難あり。過去の製作事例には、デザイン性の高いものは無い。2500ドル。</p>
<p><strong><a href="http://www.elance.com/s/ecmasoft/10183/">EcmaSoft</a>（ロシア）</strong></p>
<p>極めて短い定型メッセージでの入札だが、実力はありそう。大手。コミュニケーションの手法が、冷静沈着なロシア人そのものなので、勝手な妄想だが、ちょっとこわい（笑）見積もり別途。</p>
<p><strong><a href="http://www.elance.com/s/newrosoft/10183/">Newrosoft</a>（ルーマニア）</strong></p>
<p>設立10年という、他社よりも経験の長い開発会社。テーマは違うが、仕組みは似ているソフトを開発しているところだという。東欧系はやはりコストが高い。最初の入札で概算4,000ドルを提示。</p>
<p><strong><a href="http://www.elance.com/s/britishyip/10183/">OOOPPSSSTECH</a>（インド）</strong></p>
<p>プロジェクト数は多いが、事例は普通、連絡していた文章も定型。2048ドルの提示。</p>
<p><strong><a href="http://www.elance.com/s/vivekkleward/10183/">iPhone Apps Development Company India</a>（インド）</strong></p>
<p>なんともストレートな会社名だが、ちゃんとこちらの仕様を読んだ上で連絡してきていて、どこか難しいかの分析付き。作品は普通。$2,739。</p>
<p><strong><a href="http://www.elance.com/s/nix_solutions_ltd/10183/">NIX Solutions</a>（ウクライナ）</strong></p>
<p>ELanceにおけるプロジェクト数が224件で、公開されているプロジェクト総額だけでも1.5億円という、大手ベテラン開発会社。腕はありそうだが、連絡は定型で、作品も普通。別途見積もり。</p>
<p><strong><a href="http://www.elance.com/s/mobpundits/10183/">MobilePundits</a>（インド）</strong></p>
<p>モバイル開発が得意そうではあるが、定型な連絡メッセージ、作品は普通。3500ドル。</p>
<p><strong><a href="http://www.elance.com/s/cratima/10183/">Cratima Software</a>（ルーマニア）</strong></p>
<p>定型なアプローチだが、プロフェッショナルな内容に好感。見積もり別途。</p>
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